普及伝承委員会の活動内容
下記セミナ等を実施。
1)ITプロジェクト見える化セミナ (主査 長岡良蔵)
PMBOKやCMMIが普及してもプロジェクトQCDの問題は後を絶たない。ITプロジェクト見える化は、PMBOKにないIT分野固有の知識やCMMIで不足している上位コントラクターのITプロジェクトマネジメント知識も含め、プロジェクトマネージャがQCD目標を達成するために必要な暗黙知を現場の目線で有形知にしたものです。
「ITプロジェクト見える化」(日経BP社から出版。上・中・下流工程各編、総集編の4冊で構成)は大規模プロジェクト現場のベテランPM、問題プロジェクトの救済を重ねたPMO経験者が中心となり、IPA/SECのプロジェクト見える化部会活動の一環で執筆したものであり、本セミナでは、その執筆者自らが、書籍からは読み取れない暗黙知や、書籍以外のPMI採録論文などを補足しながら、現場で役立つ情報について解説します。
2)赤字・失敗プロジェクトマネジメントセミナ (主査 香村求)
プロジェクトマネジメントという言葉が定着してきたが、大赤字のITシステムの開発プロジェクトの話はいまだに後を絶たない。 スケジュールが大幅に遅れた、品質が安定しない、変更が多発した、といった理由はいろいろあるが、結局のところ赤字システムは一般には失敗システムである。失敗システムで赤字にならなかった例は少ない。赤字システム(トラブルシステム)では、システムをオーダしたお客様側も、開発に携わったSIerやソフトウェア技術者も大変苦労してサービス開始にこぎつけてきた。こんな苦労はしたくない、なんとかならないだろうか?という思いから、このようなセミナを企画した。
失敗を避けるためにはプロジェクトマネジメントという目で見て、何が必要なのか、どうすれば失敗が防げるか、失敗を早めに発見するには、失敗したと気づいたら何をすればよいか、実際に混乱したプロジェクトの収拾を依頼されたら、といったことを中心に話を展開する。できれば(なかなか表だって言えないことが多いが)参加者が自分の過去・現在のトラブルプロジェクトの実情とその対応策を参加者全員で検討するスタイルでセミナを進められればもっともよい勉強になる。
3)その他
研究委員会(大問題プロジェクト研究部会、ITプロジェクト見える化(パワーアップ版)研究部会など)の活動結果として得られる中間/最終成果を、会員にいち早く報告・解説するセミナを予定。またリソースの許す限り、個社向けセミナ等も検討します。